私の経験からいうと、一番滞納してはいけないのは、税金と社会保険だ。
これを滞納すると、すぐに「差押さえ通知」が送られてくる。
私は一昨年、生まれて初めて受け取って、そのあと立て続けに3通来た。
差押さえは、まず、事務所の敷金あたりから始まる。そして次は、商売相手からの支払い金だ。
私の知り合いは、税務署から督促がきたが軽視して、1ヶ月の海外出張に行き、帰ったら、仕事をした某民放局で、予定支払い金が差押さえられていたという。
怖いのは銀行ではなく、税務所と社会保険事務所なのである。
私は、銀行への返済を優先し、税金と社会保険をほっておいた。これは多くの人がやる間違いである。
税金は2ヶ月払わないと14.6%の延滞金が発生する。これは銀行金利よりはるかに高利だ。
さらに、税務署や社会保険事務所は、驚くほど簡単に「差押さえ」を実行する。
財政危機で、税や社会保険の不払いが多いと批判にされされるご時勢、彼らは容赦をしない。
私は税務署に行くたびに議論する。
「うちの会社も従業員もこれまで10年以上税金を払って国に貢献してきたじゃないですか。いま、ちょっと苦しいからって、会社を潰したら、スタッフは生活保護になって国に負担をかけるかもしれないでしょう。会社が再生することを支援したほうがお互いに得じゃないですか」
担当は迷惑そうに聞いているが、きちんとした経営計画書を作り、分割での支払いを約束するなどして差押さえを免れた。
税金と社会保険の滞納分を分割返済する一方、銀行には私個人のローンも含めて返済を待ってもらって会社を再生させつつある。
知り合いのコンサルタントなど経営のプロが知恵をかしてくれたおかげだ。
世渡りには、蛇のような賢さも必要だと切実に思う。
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